当日まで、この記事が上位にきます。
　１０月２日、書き下ろしサンプルを提示。
　
　

　らぶこれのスペースナンバーが発表されました。「るるり」は「 か22」です！
　前後左右が豪華でわくわくというかわきわき！　　ご迷惑かけないように頑張ります。　　
　


　本は、３冊です。
　『公花恋撰』（公花）　Ｂ６・１２４頁。再録２７篇、書き下ろし１８篇。ブログ発表順でなく、時系列順に再構成しました。書き下ろしがあいま合間に挟まります。５００円。
　『文花恋抄』（文花）　Ｂ６・１４８頁。再録４２篇、書き下ろし１７篇。こちらもブログ発表順と異なり、時系列順です。書き下ろしが合間合間にはさまります。５００円。
※どちらも、ブログ掲載作品がすべて収録されているわけではありません。ご了承ください。

　『文花恋灯』（文花・書き下ろし）　文庫・４０頁。新作。エンディング後。１００円。

　『三国鼎立　本会議。』シールラリーに参加してます。お買い上げおひとりにつき一枚、お渡しします。
　また、当日お買い上げいただいた方おひとりにつき１枚、孟徳さん×花ちゃん、もしくは玄徳さん×花ちゃんのペーパーをお付けいたします。まぜこぜに印刷して持って行きますのでお選びいただけませんが、よろしければお受け取りくださいませ。
　当日はお釣りが出ないよう、お支払い時にご協力いただければ幸いです。

　通販の受付はイベント後です。お待ちください。

　続きに、『文花恋灯』の冒頭を載せました。冒頭すぎてわかりにくいとは思うのですけど…よろしければ、ご覧下さい。

　よろしくお願いします。

今日は天気が良いな、と、出仕前の確認をしながら文若は思った。昨日まで二日降り続いた雨のせいで通りはぬかるんでいた。これ以上雨が続くなら、道路の改良についてまた議案を出さなければならないところだった。
「ご主人さま」
改まった口調で呼びかけられ、文若は背筋を伸ばした。長年の経験から、この老家令がこんな口調で呼びかけるときはなにか重大事だ。彼は玄関から出ようとしていた身を返し、向き直った。
「なんだ」
「花さまは、いつこちらにお引き取りになるのでしょうか」
文若は眉を寄せた。
「婚儀を挙げる時だ」
「おそれながら、花さまはご自身で、いろいろ学ばねばならぬことが多いとおっしゃっておいででした。そうであれば、一日も早くこちらにご滞在いただくほうがよいと考えます」
「…花が、そんなことを」
「以前、ご主人さまがお連れくださったときに、そのように」
そうか、と呟くように言って彼はほんの少し目を閉じた。


（続く。）

[23回]