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羽扇エンド(幻)の「子桓さんち花ちゃん」「子建さんち花ちゃん」が、「孟徳さんちの花ちゃん」「文若さんちの花ちゃん」が集まっておしゃべりしている、コネタです。
リクエストありがとうございました。
「あのう…こんにちわ」
「こんにちわあ」
「あ、来た来た~。待ってたんだよー。」
「良かったんでしょうか…」
「大丈夫です、今日はわたしたち魏の者だけです」
「あの、お義父さまはまだ?」
「ああ、やっぱりその呼び方違和感~」
「え、あ、すみません」
「違うんですよ。わたしたちの孟徳さんは、とてもお義父さま、なんて呼べませんから新鮮なのです」
「そうなのよ。でもそんな風に呼ばせてるのねえ」
「笑顔でねだられました…」
「うちもうちも!」
「孟徳さんですものねえ」
「それ以外に、条件出されなかった?」
「三日に一度は挨拶に行くこと、かな」
「お菓子を作ったら必ずわたしが持って行く、こと」
「…月に一度はお茶を一緒に飲むこと」
「……うちは、正装してお茶を飲む、です」
「ハードル高いですねえーさすが孟徳さん」
「…」
「あ、あの、曹花ちゃん?」
「お、怒ってる?」
「違うの、もうあのひとはどこでも一緒なんだなーと思って脱力しただけ。」
「わあ、あのひと、って言い方いいなあ。」
「ほんとほんと。おくさま、ってカンジ!」
「わたしにはそんな条件ありませんよ?」
「うちはちゃんと子桓さんが同席してくれるよ?」
「うちもひとりでは絶対会わないように、って言われてます」
「もうっ、孟徳さんのばかっ!」
「しかし、お前のもとに花が嫁ぐことがあるとはなあ」
「そのお言葉、そっくりお返しいたしましょう。この無骨な兄のどこがよかったのでしょうねえ。…文若、なにを地味にへこんでいるのです」
「おおかた、俺たちと妻は年齢も近いしこれからもそのようなことがあるやもしれぬじゅうぶん気をつけなくてはとか、余計なことを思っているのだろう」
「おやおや、文若らしいといえばらしいですが、杞憂ですよ?」
「分かっておりますっ」
「しかし、見分けは付かぬと思っていたが、やはり分かるものだな」
「わたしの花の愛らしさは格別です。父上の話をしている時すらうっすら頬を染めたさまに色気を感じます…ふふ」
「こいつ、宮中で迷子になった花に手を貸さずに可愛いとか見つめていたからな」
「…論外です」
「文若もいちど見てみればよいのですよ。ああ、あの途方にくれた様子はいま思い出しても愛らしい。そしてわたしを見付け駆け寄って来る時の表情がまた…ふふっ」
「それにしても父上はどうしたのだ?」
「いつもは真っ先に来てお待ちなのですが」
「おおかた、わたしの花を見るのが悔しくてならぬのでしょう」
「分からぬぞ、帰り道に罠を仕掛け花たちを一網打尽にするために待ち伏せしているやも知れぬ」
「おや、文若の眉間の皺が増えましたね。あり得ると思っているようですよ、兄上」
「それでは、父上の花を先に立てて歩くことにしよう」
「さようなことはさせられません! わたしと花が参ります。」
「そう言ってくれると思っていましたよ」
「では帰るか。」
(2011.4.18)
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