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文若さんの小ねたです。
反省点は、なんだか丞相がいいひとすぎたことです(酷)
「はーなちゃん」
「孟徳さん! こんにちは」
「どうしたの? 庭を眺めて重いため息ついちゃって。」
「…すみません、くだらないことなんです」
「なになに~?」
「孟徳さんのお付きの侍女さんたちって、とっても綺麗なひとが多いですよね。」
「綺麗なだけじゃなくて何でも有能だよ?」
「憧れちゃうなあ。あ、孟徳さんの奥さんたちもきれいなひとたちばっかりなんですよね?」
「…そんなこと誰に聞いたの?」
「文若さんです。」
「へええ~~」
「きれいになりたいなあ、文若さんがぼうっとするくらい。…あ、笑いましたね? いいんです、分かってるんですよお。」
「違うよ、文若が羨ましいなあと思って。俺の彼女たちはみんな綺麗だし可愛いしいい子揃いだけど、花ちゃんみたいな子はいないから。」
「…そうなんです、分かってるんです…」
「あ、違う違う。そう言う意味じゃなくって、花ちゃんみたいに俺をどきどきさせてくれる子はいないってこと。…ホントだからね?」
「ふふ、ありがとうございます」
「駄目だよ~花ちゃん。そんな風に無防備に笑ったら。文若の可愛い子だってこと、忘れそうになる」
「おおお覚えててくださいっ」
「ふふっ」
「…あ、あの、孟徳さん」
「ん?」
「孟徳さんの奥さんたちとか侍女さんたちのお化粧とか立ち居振る舞いを真似したら、文若さんもわたしに見とれるくらいになってくれるでしょうか?」
「んー…俺のかわいこちゃんたちに会わせるのは簡単だけど、でもね花ちゃん。かわいこちゃんたちの館に例えそんな理由でも行くってことは、俺の可愛い可愛い奥さんになるってことだよ?」
「ええ!?」
「俺は別にちーーーーーっともまっっったく構わないしむしろ大・歓・迎でそうなればいいなっていう白昼夢なんか見ちゃうけどさ。…いい、花ちゃん。それって君が、文若を、個人的にも社会的にも困らせてまでしたいことかな?」
「…いいえ。したくありません。」
「じゃあこれは、俺と君だけのヒ・ミ・ツね。他の誰にもこんなこと言っちゃ駄目。」
「はい。すみませんでした。」
「君は自覚がなさ過ぎなんだよ。もう十分あいつはぼうっとして、花ちゃんしか目に入ってないんだから。」
「孟徳さんてば。わたし、自惚れてしまいますよ。」
「じゃあ、こうしたらどうなると思う?」
「きゃ、な、も、孟徳さん、下ろしてください!」
「花っっ!!!!!」
「ほーら、ね?」
「彼女をお離しください丞相!」
「…その手に持ってる共用の大きい硯を置いたら離してやってもいいぞ?」
(もうっなんであそこで良い人ぶっちゃうかなー俺! みんなみんなみーんな、花ちゃんが可愛いのが悪いんだ!)
(…孟徳、寝言なら寝てから言え。)
(2010.6.18)
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