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「ねえ、ハロウィンって教えた?」
「教えたよ?」
「教えたの!? 主にあの姉妹とか、大変だったんじゃない?」
「うん、大変だったー。でも、大喬さんと小喬さんの考えた新しい遊びだと思われたみたい」
「楽しそう~。」
「曹花ちゃん、孟徳さんには教えたんですか?」
「ううん、まだ。というか、なんだか凄いことになりそうで教えたくないんだよね」
「…分かります」
「盛大にできるんじゃない?」
「だから怖いのよ! 城中の侍女さんの衣装を新調したり」
「国中のかぼちゃを集めてランタンでかざりつけしそうです」
「かぼちゃランタンで照らされた城って…怖い…」
「ねえ、だから、わたしたちが仮装するんじゃなくて、公瑾さんとかに仮装してもらえばいいのよ。」
「わたしたちはしないの?」
「文若さんに猫耳とか、オバケとかの格好をしてもらう…んですか?」
「うわー、それ見たい! 見たい見たい」
「公瑾さんは吸血鬼かなあやっぱり。」
「『善い魔女』の格好をしてもらえば? とってもきらきらしそうだもの」
「また女装話?」
「仕方ないですよね、美周郎ですから」
「そうそう、美周郎だから」
「あなたたちねえっ」
「…」
「モテモテだな美周郎! さすがは美周郎!」
「女子の心を掴むすべに長けているな」
「…その、なんだ、公瑾、あのな」
「おそれながら仲謀殿。今は都督殿をおひとりにしておかれたほうが宜しいかと存じます」
「それにしても酷いなあ、花ちゃんってば。俺だって限度は知ってるよ」
「頷きにくい発言だな」
「ふん、お前のところのボロ城を夜に照らしたら怖いだけだろうがな、うちは違うんだよ」
「質実剛健と言って貰いたい」
「丞相、わたしもそのような行事には参加しかねます」
「おおっぴらにやらなきゃいいんだよ。夫婦の寝室だけとかさ。そこだけだったら『せくしー』な格好だって他に見る者いないし」
「ふむ」
「それは良い考えですね」
「お、復活したのか公瑾」
「仲謀さまも、くれぐれもあの姉妹を焚きつけぬよう」
「俺の所為かよ!」
(2011.11.2)
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