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二次創作。はじめての方はat first はじめに をご一読ください。
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 「公瑾さんちの花ちゃん」と「文若さんちの花ちゃん」と「孟徳さんちの花ちゃん」が出会ってにこにこしゃべっているだけの小ネタです。
  
 

 
 
 
「ねえ、周花ちゃん」
 「なあに?」
 「そっちでは、師匠や玄徳さんに会う機会ってある?」
 「うん。よく手紙をくれるよ? 公瑾さんはいい顔をしないけど。」
 「いいなあ。わたしも師匠や玄徳さんと文通したい…」
 「曹花ちゃんもわたしも、魏にいるものね。ちょっとやりづらいですよね」
 「そういう問題じゃないの。根本的なものよ!」
 「根本的?」
 「…ああ、もしかして」
 「そうなのー! ちょっと気にするだけで分かっちゃうのよ! たとえば、蜀の布を手に入れたりするでしょ? あ、蜀のものだなー師匠は元気かなーって思った途端、ちょっと不機嫌になるの!」
 「それは…うーん」
 「わたしたちにとっては大事な師匠だし、玄徳さんは最初に助けてくれたひとなんですけれどね」
 「そうよ! だから、せめて元気です、って伝えたいんだけどなあ」
 「大丈夫よ、曹花ちゃん。だって、師匠は星読みをするじゃない。幸せだって分かってくれるよ。」
 「そうですよ。それに神出鬼没の師匠だもの、そのうち曹花ちゃんのところに現れるかもしれませんよ?」
 「…」
 「曹花ちゃん?」
 「…それはそれでダメ、ぜーーったいダメ! 斬られちゃう! 来ないようにお祈りしてなきゃ!」
 「複雑ねえ」
 「孟徳さんはどこでも凄いんですね…」
 
 
 
 「何を怖い顔をなさっているのですか、魏の丞相殿」
 「絶対、俺じゃない男の話題で盛り上がってる…」
 「というか、それくらいよくあることでしょう。わたしの花も、仲達や公達の話をよくします」
 「あれはそういう仲間の話じゃない。…そうか、孔明と玄徳だな!」
 「根拠はなんです」
 「三人に共通するあの目の輝き、頬の紅潮、親しげに甘えるような表情が雄弁に語っている!」
 「ほう、孔明、ですか。それは見過ごせませんね」
 「都督殿?」
 「参りましょう丞相殿。話を止めなければなりません」
 「よし、行くぞ」
 「丞相、都督殿? …花! 花、逃げろ!」
 
 
 (2010.11.8編集)

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