忍者ブログ
二次創作。はじめての方はat first はじめに をご一読ください。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 「公瑾さんちの花ちゃん」と「文若さんちの花ちゃん」と「孟徳さんちの花ちゃん」が出会ってにこにこしゃべっているだけの小ネタです。
 
 

 
 
 「わあ、あったかーい」
 「本当だねえ。やっぱり温泉っていいなあ。」
 「仲謀に、違った、仲謀サマに教えて貰ったの。ああ、寛ぐなあ~」
 「孟徳さんは、こういうところをたくさん知っていそうですけど」
 「連れて行って貰ったことないなあ。忙しいから。」
 「孟花ちゃんが欲しいって言ったら、館に作ってしまいそう…」
 「あのひとは絶対やるわ。それで文若さんにめちゃくちゃ怒られるのよ! わたしが!」
 「でも、そういうふうなお金の使い方って公瑾さんも似てるかも…」
 「意外です。なんだか、きっちり小銭まで管理してそう」
 「そうでもないよ? 軍人だけど、名家の出だもの。遣う時は遣うよ?」
 「文花ちゃんは慎ましそうね?」
 「そうでしょうか。文若さんも、びっくりするような値段の髪飾りを、ひょいとくれたりしますよ?」
 「でも毎日だったりしないよね?」
 「毎日? 毎日くれるの?」
 「…孟徳さんなら、やりそうです…」
 「一回ね、それでとっても喧嘩したの。それ以来、回数は減ったけど一回一回に掛ける金額が大きくなったの。」
 「変わらないじゃないですか」
 「そうなのよー! 今日も髪飾りは新しいのをしていきなさい、って。」
 「西の石だったよねえ。さすがだなあって思って見てたよお。」
 「そういう周花ちゃんも、髪に挿した生花はとても綺麗でしたよ。…顔が紅いですよ? 周花ちゃん」
 「石などではあなたの愛らしさが引き立たない、って言われたなあ、って…」
 「…すごーい…」
 「わたしたちが綺麗に見えるとしたら、そう言ってくれるからだよね。お金じゃないよね。」
 「そうですね!」
 「じゃあ、湯上がり肌が色っぽい荀花ちゃんも、それなりにそういう言葉を貰ってるんだね~」
 「だよね~」
 「ねえねえ、あの真面目なひとがどういうこと言うの?」
 「もう、ふたりってば!」
 
 
 
 「丞相。」
 「んー?」
 「浴場の壁にへばりつくのは如何なものかと存じます」
 「そこの都督! どうして混浴じゃないんだ!」
 「では、魏の丞相殿は、あなたの花殿の裸体を他の殿方に見られても構わぬと」
 「そんなことしたやつは首を刎ねる」
 「では、問題はございますまい」
 「でもつまんない! あー、なんて言ってるのかなあ。」
 「魏の尚書令殿のお噂のようですよ。」
 「何!? なぜわたしの噂など…」
 「なんで文若の噂なんかするんだよ! 花ちゃんという花ちゃんは、みんな俺の噂をしてればいいんだ!」
 「尚書令殿。剣がこの場に無かったことは喜ぶべきなのでしょうか、悲しむべきなのでしょうか。」
 「あちらの花殿のために、喜ぶべきことと考えておいたほうがよいと思うが。」
 「そうですね。『花』が悲しむのは心の痛むものです。」
 「花ちゃーん! 今度は一緒に入ろうねー!」
 「なんという不埒なことを大声で叫ばれるのです!」
 「えー、文若はお風呂に一緒に入ったりしないのか?」
 「い、一緒、に…!?」
 「確かに、背中を流して貰ったりするのは気持ちが良いものです」
 「都督殿、まで…」
 「お前の花ちゃんもきっと一緒にお風呂に入りたいな、と思ってるぞ~」
 「わたしの花はそんなことを思ったりいたしません!」
 「髪を洗ってあげたりすると喜びますよ」
 「…喜ぶ…」
 「そうそう。男の人の力は気持ちいいですね~とか言うよなー」
 「なんでもあちらでは、そのような職業もあるそうですね。びようし…と言いましたか。」
 「…」
 「文若?」
 「…のぼせておいでのようですね。」
 
 
 
(2010.11.26編集)
 

拍手[20回]

PR
この記事にコメントする
Name
Title
Color
E-Mail
URL
Comment
Password   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フリーエリア
プロフィール
HN:
のえる
性別:
非公開
メールフォーム
カウンター
アクセス解析

Template "simple02" by Emile*Emilie
忍者ブログ [PR]