二次創作。はじめての方はat first はじめに をご一読ください。
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「女の子たち (八)」の、おまけです。
それぞれのご主人さまと。
「ねえねえ花ちゃぁん。」
「駄目です。」
「まだ何も言ってないよ?」
「具合が悪いからわたしたちを呼んできて、って言うつもりでしょう。そうしたら具合が良くなるからって言うんでしょう」
「…花ちゃんが意地悪だ…」
「意地悪なのは孟徳さんです。わたし以外の『花』がいいって言うなんて…」
「俺の一番は花ちゃんだけだよ!」
「じゃあもう、ぜったいそんなこと言わないでくださいね」
「うん!」
「玄徳さん?」
「…いや」
「孟徳さんに先を越された、とか思ってないですよね」
「思うものか。」
「そうですよね、玄徳さんだもん!」
「もちろんだ。お前が大事に決まっている。」
「嬉しいです…」
「花…」
「花。」
「はい、文若さん」
「その、やはり、優しく呑ませて欲しいものか。」
「…あ、あれはちょっと、他の花ちゃんに言ってみたかっただけです…」
「いや、お前の希望なら次回から考慮する。だが、わたしにも同様の行為を要求したい。」
「!」
「やってくれるか。」
「…文若さん、顔が真っ赤です」
「…お前もだ。」
「公瑾さん」
「何ですか?」
「あの、わたしたちを連れてきてくれて本当にありがとうございました。」
「何ということもありませんよ。まあ、魏の丞相殿を宥めるのに多少、言葉は尽くしましたが。」
「…公瑾さん? どうして機嫌が悪いんですか?」
「悪くなどありません。」
「うそですぅ…」
「…あなたが心細いと言うからです。」
「え」
「わたしが居るのに! …心細いと言うから」
「あ、あの、でも、わたしは公瑾さんが作ってくれた薬を飲んで、公瑾さんが作ったお粥を食べて、公瑾さんが濡れ手ぬぐいをかえてくれたから良くなったんです、よ?」
「それくらい当然です。」
「ありがとうございましたっ」
「今後は風邪などひかぬようにお気を付けなさい」
「はい!」
(2011.1.3)
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