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二次創作。はじめての方はat first はじめに をご一読ください。
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 案の定、増えました(大汗)
 文若さんのおくさまがちっちゃくなりました! です。
 
 


 
 
 (その頃の丞相府。)
 「え? 文若が休み?」
 「ああ。急病、との届け出があった」
 「ふうん。…元譲、花ちゃんは?」
 「…花も休みだ」
 「へーえ。そうなんだー。」
 
 
 
 「しかし…なぜ、という理由をさぐるほうを先にしたらよいのか、現状を確認するほうが先なのか、悩むな。長引くようであれば」
 「ぶんじゃくさーん! きがえましたー!」
 「こら、走っては! …ああ…」
 「い、たーい!」
 「身の丈がいつものつもりで走っていたろう。お前はいま小さいのだぞ。」
 「ごめんなさい…」
 「擦り傷などできておらぬだろうな? …よし。気をつけろ」
 「はあい。…ね、ね、ぶんじゃくさん。着せてもらいました!」
 「ああ」
 「にあいますか?」
 「…もともとお前用に仕立てられた衣ではないのだから、似合うも似合わないもない」
 「それは、家令さんのおまごさんのおさがりですけど…それにしてもちょっとくらいほめてくれたって」
 「とにかく、いつも以上に気をつけろ。ゆっくり歩きなさい」
 「はあい…」
 
 
 (確かににわか拵えだから似合うも似合わぬもない。しかしいつもなら淡い清楚な色合いのほうが似合うのに、子どもとなるとはっきりした色のほうが花には似合うような気がする。濃い桃色か、生成りの色のほうが…
 いかん! この状態は異常なのだ、早く戻すことを考えねば!)
 
 
※※※
 
 
 「ぶんじゃくさん。いすにはすわれたんですけど、ごはんがみえません」
 「背が小さいからな。ああ、枕でも重ねてその上に座るか。これ、枕を持て」
 「うわあ、たかい…今度はあれにどうやってのぼればいいでしょう」
 「仕方ない。…ほら」
 「…ええと、あのう…」
 「なんだ」
 「かかえあげてもらって座れたのはいいんですけど、これって、ぶんじゃくさんが手を放したらわたし、ひっくりかえりますよね?」
 「そうだな」
 「ぶんじゃくさんがごはんをたべられませんよね?」
 「…そうだな」
 「あ、ぶんじゃくさんのひざのうえにのせてくれれば」
 「それはいかん。…仕方ない、今日は床に座って食べるか。低い卓を用意するように。」
 「どうしてだめなんですかあ…」
 「お前を膝の上に乗せていては、お前の顔を見ながら食事ができぬではないか。それでは食べた気がせぬ。」
 「…がまんします」
 「宜しい。」
 
 
 
(2011.2.26)

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