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二次創作。はじめての方はat first はじめに をご一読ください。
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 「玄徳さんちの花ちゃん」「孟徳さんちの花ちゃん」「文若さんちの花ちゃん」「公瑾さんちの花ちゃん」が集まっておしゃべりしている、コネタです。
 
 
 

 
 
 「…仲謀」
 「んだよ」
 「仲謀はあっちみたいだよ?」
 「主人が妻と一緒にいるのが悪いのか」
 「そうじゃなくて…えっと、女同士で話したいこともあるっていうか」
 「お前ら全員、花だろ。じゃあいいじゃねえか」
 「まあ確かに、わたしたちは花ですけれど」
 「…なんか視線が痛い…」
 「それよりも俺は、花…に聞きたいことがあるんだ。お前ら、ばれんたいんとかいう行事はやったのか?」
 「仲謀! いまここで持ち出すことないでしょ!」
 「なあ、なんか恥ずかしい行事なのか?」
 「まさか。楽しい行事よ?」
 「そうそう、公瑾さんたちも喜んでくれたよ?」
 「あいつが喜ぶ? 想像できねえ」
 「失礼だなあ」
 「まあ、いい。いい行事なんだな?」
 「もっちろんだよー」
 「孫花ちゃん?」
 「ごめんなさい…なんだか、前に喬姉妹にぽろっと話したのがまわりまわって仲謀に届いたみたいで…もううるさいの」
 「してあげたらいいじゃない?」
 「だってなんか勝手に盛り上がってるっていうか、なんだか仲謀の頭のなかではすごいことになってるみたいなんだもん!」
 「…どうすごいんでしょう」
 「女の子から男の子に好きだって五十回言うとか、その日に着る衣はとびきりセクシーなものじゃないといけないとか」
 「…」
 「どこでそうなったのかわからないけど」
 「とりあえず文若さんの耳にはいれないほうが良さそう…」
 「おい、花! 帰ってそのばれんたいんとかをやるぞ!」
 「やだ!まだ来たばっかりなのに!」
 「そうだよ仲謀。もっとゆっくりしていってよ。」
 「お前…ほんっと公瑾と同じ笑い方しやがって」
 「ええー!?」
 「…なあ、俺たちも似てるか?」
 「もちろんです」
 「ね、ね、どんな風に?」
 「えーと、なんかキラキラしたところ。」
 「なんだよそれ。」
 「一国のあるじとその奥様ってことだよ。」
 「ぜんぜんわかんねえぞ。…お前、なににやにや笑ってんだ」
 「知らない!」
 「お似合いだってことだよ、仲謀」
 「お。おお、そうか。」
 
 
 
 「あの若造…花ちゃんたちにさらっと混ざりやがって!」
 「丞相殿、剣はお納めください。」
 「なんだ都督。お前のあるじかもしれないがあるじじゃないだろ」
 「仲謀さまはたとえ何世経ようともわたしのあるじです。」
 「しかし、若いというのは違和感がないものだな」
 「…」
 「文若? どうしたんだ?」
 「確かにわたしは花よりもずいぶん年上ですが、しかし…しかし、わたしの花のあの視線は…」
 「ああ、確かに仲謀殿をずいぶん熱っぽい色で見つめているようだな」
 「考え直してるのかもなー」
 「…丞相殿」
 「お、文若が走って行ったぞ!」
 
 
 「花。」
 「はい?」
 「仲謀殿を、なぜそうも熱心に見つめるのだ」
 「あ、ごめんなさい…このあいだ孟徳さんから、若い頃の文若さんの様子を聞いてたので、仲謀さんを見てたらつい、このぐらいの年頃だったらどんなふうだったのかなーと想像しちゃって」
 「……すると」
 「文若さんは若くても素敵です!」
 「………会ったことなどなかろう」
 「会わなくても分かります!」
 
 
 「あーつまんない。」
 「丞相殿が意地の悪い言い方をなさるからですよ。」
 
 
(2011.2.14)

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