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二次創作。はじめての方はat first はじめに をご一読ください。
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 「公瑾さんちの花ちゃん」と「文若さんちの花ちゃん」と「孟徳さんちの花ちゃん」が、それぞれのご主人さまと話している、小ネタです。
 ココロのひろーい方だけ、おすすみください(涙) 苦情はご勘弁下さい…
 
 
 
 


 
 
 「えーと。君は、文若のところの花ちゃんだよね。」
 「わあ、やっぱり孟徳さんは凄いですね。一目見て分かるなんて」
 「ふふっ、可愛い女の子のことは間違えたりしないよ。」
 「もう…そういうこと言うの、わたしの知ってる孟徳さんと一緒です。」
 「でもごめんね、やっぱり俺の花ちゃんがいちばん可愛いって思っちゃう。」
 「そう言ってもらえて、幸せですね、孟徳さんのところの花さん。」
 「花ちゃん違いでも、そう言ってもらえて嬉しいなあー。ね、また遊びにおいでよ。あの堅苦しいの抜きでさ。」
 「堅苦しいひと付き、じゃなきゃ困ります。…あの」
 「ん?」
 「そちらの文若さんも、お元気でしょうか…?」
 「うん。元気だよ。安心して? 君の文若よりも眉間の皺は深いかもしれないけど、ね」
 「良かった…」
 「ああ、本当に文若の花ちゃんなんだねえ。そういうところが可愛い。」
 
 
 
 「ああ、あなたは魏の丞相のところの花殿ですね。ご機嫌麗しゅう。」
 「はい。」
 「どうかなさいましたか? わたしのことをじっと見つめたりして」
 「公瑾さんって美周郎って言われてるって聞いて…本当にお綺麗なんですね、びっくりしてしまいました」
 「おや、よろしいのですか? 他の男を褒めたりして。」
 「ごめんなさい。あなたの花さんに失礼でしたね」
 「美徳なまでに隠し事ができないという点では、どの花も同じということですか」
 「できない、んじゃなくて、しない、んですよ? 分かってて言ってますでしょう?」
 「…どの花にも、かないませんね。」
 
 
 
 「あなたは、呉の都督殿の花か。」
 「すごーい、一発で分かるんですね! わたし、文若さんのところの花ちゃんとちょっと似てるって思ってたから」
 「なぜ似ていると思われる?」
 「うーん…うまく言えないですけど、やっぱり『花』かなあ、って。」
 「わたしが見たところ、あなたのほうがずいぶん凛としておられる。武人の妻としての心得をお持ちなのだろうな。」
 「公瑾さんはちっともそんなこと言いませんけど…」
 「当たり前のこととて特に言わぬであろうが、必ずや心頼みにしておられよう。」
 「嬉しいです、ありがとうございます。じゃあ尚書令さんのところの花ちゃんは、あの落ち着いて穏やかなところが文官さんの奥様、ってことなんですね。」
 「あまり落ち着きはないように思うのだが…」
 「じゃあ尚書令さんにはそこが可愛い、ってことですね!」
 「…花は、花だな…」
 
 
 
(2010.11.5編集)

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