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二次創作。はじめての方はat first はじめに をご一読ください。
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 「孟徳さんちの花ちゃん」「文若さんちの花ちゃん」「公瑾さんちの花ちゃん」が出会ってにこにこお話しております。
 
 


 
 
 
 「こんにちわ!」
 「あ、劉花ちゃん!」
 「劉花ちゃん? じゃ、玄徳さんの花さん?」
 「そうなの、呼んじゃった~。」
 「っていうか劉花ちゃん、赤ちゃん抱いてる!」
 「うん、このあいだ産まれたの。玄徳さんが見せておいで、って言ってくれて。」
 「かわいいですねえ…女の子?」
 「男の子だよ。」
 「ふにゃふにゃだあ」
 「うふふ、ほっぺたやわらかーい」
 「曹花ちゃん、抱いてみる?」
 「いいの!? 嬉しい! うわあ、甘い匂いする…」
 「…」
 「ど、どうしたの? 荀花ちゃん、泣いちゃって」
 「荀花ちゃん、言ってもいい?」
 「はい。」
 「あのね、わたしと荀花ちゃんは、あの『本』にね、公瑾さんと文若さんが死ぬ、って書いてあって、それを止めたの。だから…だから、こんな赤ちゃんがいずれできるのかなって思ったら、ちょっと、ね…? そうだよね?」
 「はい。文若さんの子どもがいて、その子がずっと平和に暮らしていけるような世ができたら、どんなにいいだろうと思って。」
 「そう…劉花ちゃん、荀花ちゃんにこの子、渡してもいい?」
 「うん、もちろん。」
 「じゃあはい、荀花ちゃん。そっとね。」
 「…赤ちゃん、ですね」
 「そうだね。」
 「ああ、もう、そんな泣きそうな顔しちゃ駄目。荀花ちゃんはこれからなんだから。」
 「はい…はい。」
 「ふふ、劉花ちゃん、おかあさんみたい」
 「おかあさんだもん!」
 「玄徳さんはお父さんみたいだったもんね? 似たんじゃない?」
 「ふふっ」
 「わたしは、きっと公瑾さんに似てきれいな赤ちゃんだろうなあ。」
 「荀花ちゃんの子どもはきっと目が細いね?」
 「もう、そう言う台詞ばっかり孟徳さんに似てくるんですから。」
 「ごめんってばー。」
 
 
 
 「あれえ? 花ちゃんが増えてる!」
 「赤子を抱いていますね。」
 「ああ、俺の子もあんなに可愛いのかなあ…」
 「俺と花の子だから可愛いんだ。」
 「…玄徳…」
 「劉皇叔のお子でらっしゃいましたか。」
 「久しいな。」
 「なんでお前と花ちゃんがくっつくんだ!」
 「それはこちらの台詞だ。」
 「俺の子はきっと、あれよりずっとずうっっっっっっと可愛いぞ! だいたいなんだ、あの赤子の衣は! 俺ならもっといい衣を着せるぞ」
 「材料が良ければよいというものではあるまい。あれは花が自ら糸を紡ぎ、織ったものだ。」
 「上に立つ者のすることじゃない」
 「愛情が深いのは身分に関わりがないだろう。」
 
 
 「大人げないですね。」
 「いつものことです。」
 
 
 
(2010.12.01編集)

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