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二次創作。はじめての方はat first はじめに をご一読ください。
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 更新三日目、いいわけは(三)でごらんください…

 こちらは(四)になります。


 「ただいま戻りました~。」
 「…それは何だ?」
 「お花です。」
 「それは分かっている。」
 「孟徳さんからもらいました。」
 「……丞相から?」
 「はい。いまそこで、孟徳さんに会ったんです。わたしがこのあいだ、西の庭の花がきれいだと言った時のことを覚えててくれて。そのときに、じゃあ全部君にあげるよ、後で届けるねというので、刈り取らないでくださいってお願いしたんです。そしたら、また次の年も見られるでしょう? そうしたら孟徳さんがこれをくれました。これ造花なんですよ、凄いきれいですね。ぜんぶ絹でできてるんです。すべすべして柔らかくて気持ちいい~。」
 「…それをどうするつもりだ」
 「? 飾りますよ?」
 「何処に」
 「孟徳さんに、花ちゃんの部屋の朱塗りの方形机の上がいいと思うよ、って言われているので、そこに。」
 「…飾るのか」
 「このまえ文若さんがくれたお茶が入ってた可愛い壺があるので、それに挿そうと思います。」
 「それでは、この執務室のほうがよかろう。」
 「そう、ですか?」
 「朱塗りの方形机なら、お前の部屋にあるものより立派なものが控えの間にある。それに、あの机にあの茶壺では色合いの組み合わせが悪い。もっと美しい形の瓶を用意させよう。」
 「そうなんですか?」
 「ああ。このあいだ、この執務室の花瓶を落として水浸しにした娘もいるしな。水が入っていないものも良い。」
 「…ごめんなさい…」
 「いいな?」
 「はあい。」
 

(後日。) 
 
 「文若~?」
 「なんでしょうか」
 「俺はさ、彼女の部屋に飾るように言ったんだけどな?」
 「恐れながら、丞相からの賜り物であれば皆で拝見させて頂くべきかと存じます。」
 「俺からの贈り物だけでも花ちゃんと二人っきりになるのが嫌なんだろ。ココロの狭い男は嫌われるぞ?。」
 「ご心配はご無用です。嫌われるような言い方はしておりませんので。」


(2010.6.23)

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